坂道

いつも歩く坂道があります。坂道に沿って建物と塀があったのですが、工事で取り壊され、今まで見えなかった坂道の先が見えるようになりました。

ある日、少し前を黒い服を着た男の人が歩いていました。何かを持って、右に左に曲がる急な坂道を、暑い中ゆっくりと上っていきます。私はその後ろの平らな道を歩きながら、坂を上っていく男の人の背中をずっと見ていました。

ただそれだけなのですが、なんだか松本清張の世界みたいだなと思いました。