根津に「弥生坂 緑の本棚」というちょっと変わった古本屋さんがあります。パッと見た感じ古本屋さんに見えないのです。では何に見えるのかというと、植物のお店のように見えます。古本とは別に植物の販売にもに力を入れられていて、入口周りにおいては本以上に植物が目立っているのです。
中に入るとたくさんの本が並んでいますが、正面のブースはすべて植物関連の本の塊です。実用書から、エッセイから、小説まで、いろいろな植物の本が立体的に並んでおり、中も外も文字通り「緑の本棚」という感じです。
その塊の中によく見ると植物とは関係がない本がありました。寺田寅彦の「柿の種」です。どうやら店主の洒落のようです。私はこういうのに弱いので、つい買ってしまうのです。